休日昼。
おとーとくんに連れられておかーさん帰宅。
マジで帰って来たんだ。
と
手にはスーパーの袋。
寿司買い込んできやがったよ。
「もーヤダ!!朝ごはん食べる気しなくて、お寿司買ってきた!!」
そう言うおかーさんですが
他に、カツオのサクが1パック。
エロナとおとーとくんのおかずかしら。
あと、明太子2パック。
「取り敢えず食べよう!!コレはあんたの分!!」
エロナもご相伴に預かりまして。
一緒にお寿司食べる。
なんぞキツネにつままれた感じだ。
「ホント家は落ち着くわ~、いいわ~」
「ね、タバコ吸ったら病院戻るんでしょ?」
「門限(?)が20:00だから、それぐらいまでいる」
「なにそれ入院の意味とかなくない」
「だって、やなんだもん。2人部屋になっちゃったし。もう夜中隠れてタバコ吸えない」
たし、じゃねえ。
吸ったんか。
「でも流石に入院3日目にして外泊とか生意気だから、外出にした」
どっちに転んだって生意気だよ。
書類に『1ヶ月の入院』って記載があったじゃないか。
「はあ!!美味しかった!!あ、スイカも食べる!!」
冷蔵庫からスイカ出してきて食う。
そしてタバコ吸う。
普通は、医師の診断にしたがっておとなしく入院しているものです。
それが今回のように、内臓疾患ではないにしても、だ。
ただ、この病院はばーちゃんの代からのかかりつけで、かなりの融通と我儘が通るのは確か。
しかもおとーさんが常にこうゆう事ばっかしてた。
入院中、寿司を持ってこさせる(ちなみに胃潰瘍)
病院を抜け出して家でくつろぐ(胃潰瘍)
病院に戻る際は、珍味等の乾物を持ち込む(好きにすればいい)
おかーさんは入院ってものをした事がない為、
こうゆう誤ったお手本がインプットされている。
世間的にはとても自由奔放
と言えば言い方がいいけど
常識ってどのへんーーー
エロナは入院期間を医師から下されたなら、
絶対こんな行動取れない。
勿論外科的なものであっても。
まあ、鼻骨骨折と手のヒビは病院行かないうちに自力で治ってたんだけどね。
意外に骨の自然治癒能力ってスゴイよね。
まあ話を戻しておかーさんですが。
テレビっ子全面解禁。
病院じゃテレビカードが高価くてあまり見れないうえ、
イヤホンを使用しなければいけないらしい。
しかも消灯と同時にテレビ利用不可(当たり前だよ)
「いーわー、家で見るテレビ、楽しいわ~」
そう言って
HDDに予約録画しておいたドラマを
どんどんブルーレイにダビングしていく。
勿論ブルーレイの初期化も忘れない(どこで培ったんだそんな能力)
エロナが洗濯と洗いもんとーってやってる間
なんか、カツオの刺身出して切ってるおかーさん。
皿にてんこ盛りにして、柚子ドレッシングで全部食ってた。
「美味しいわー。あ、明太子、あんたたちのおかずね」
・・・・・・・・・
・・・一応、明日母の日だから
シュークリームを買ってあげたんだけど
「食べれない」
との事。
ですよね。
「うん、じゃあコレ今回は」
「病院持って帰って、明日の朝食べる」
持参なんだ。
「あーーー、家で自由に過ごせるって本当楽しいね!!食べ物も美味しいし!!」
気のせいじゃなくて、本当にイイもん食ってますからね。
「なんかさあ、病院食本っ当マズいから食べた気しないのに、体重だけはきっちり増えるんだよね。納得いかない!」
食うからジャマイカ
イヤ・・・もう言うまい
「簡易式のケータイ充電器って、ドコに売ってるの?」
「普通にコンビニにあるよ?」
「ワンセグでテレビ見たい。買ってきて~」
なんだろう。
病院って、入院って、なんだろう。
入院=重病
エロナの認識が崩壊しますた。
じゃあなんで入院すんの?
と、問うたトコロ
「家で誰もいない時に、何かあったら困るし」
との事。
確かに。
エロナやおとーとくんが仕事であれば日中1人だし
(事実、骨折した事も知らずエロナは仕事していた訳で)
わ
か
る
け
ど
さ
あ
「じゃーもうそろそろ行くわ。タクシー呼ぶ」
「うん、気を付けて(?)」
本日ほぼ家にて過ごし、病院に戻りまんた。
入院当初
今までそんな事がなくあまりに心配だったため
エロナはおとーさんの仏壇に一生懸命手を合わせ
「守ってください。守ってください」
と
お線香焚きながら、お願いしました。
(ガラにもないとか言うなよ!!結構センシティブなんだよ!!)
だからなんですかね。
おとーさん、必要以上に頑張ってくれているのかもしれませんな。
ゴシップ紙のおかげで、ディズニーリゾートに必要以上詳しくなっていた。
テレビの特集観ながらコメンテーターさながらにエロナが買ってきたダッフィーの事を語っていた。
コイツ本気で丈夫ダヨ!!